菜宮雪の空想箱


「ジーク王子の寝室で、ああっ!」 あとがき
 (本篇のネタばれを含みます)




 この話は、第二回恋愛ファンタジー小説コンテストに出したものが元です。その後、少し日を空けてから現在の第二話にあたる部分を思いつき、続編の短編としてそれを出したころから、もっと続きを書きたくなりました。
 膨らんだ妄想から出てきたのは、不運続きの若い兵エディンが、苦労しながらもやがて幸せをつかむシンデレラ的物語。ちょっと癖のあるジーク王子、どこか怪しい先輩ドルフなど、第二話までの登場人物を使いながら、そしてちょっぴり恋もありの、大まかな構想がまとまるとすぐに連載を開始しました。
 作品のできにつきましては、いろいろな要素が混じっているため、賛否両論と思います。コメディだけ読みたい方、恋愛をもっと、という方にはいまひとつな作品かもしれませんね。番外として出すべきかどうかを迷ったのは、恋愛色が強い四十一話「春の庭」の部分。迷った末、後のことを考え、そのまま本篇へ入れました。
 素人の筆運びで読者のみなさまには、ご満足していただけない面も多くあったかと思います。
 それでも、こんな作品でも多くの方に読んでいただいたようで、感謝、感謝で、言葉になりません。読者の方々からの感想は、全部私の宝物。決して無駄にせず、次なる作品への力にするつもりです。
 本作に貴重な時間を割いていただき、本当にありがとうございました。


 2011.5.10   菜宮 雪     


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